IT人材育成事業立ち上げのご挨拶
拝啓 三寒四温の候 皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度、鶴岡市にてIT人材の育成事業を開始できる運びとなりましたので、一言ご挨拶させて下さい。
2001年に慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパス(TTCK)、先端生命科学研究所(IAB)が設置された後、多くのバイオベンチャーが育ち、鶴岡サイエンスパークは現在も拡大と発展を続けています。地域社会への貢献として雇用の拡大と税収増加が期待され、実際に経済の循環が始まっています。
この流れをさらに加速するために、IT人材育成機能を持ったIT企業として株式会社トポスを設立いたしました。当社は、令和4年度山形県スタートアップ(創業)支援事業費補助金による支援を受けたほか、鶴岡市から先端研究支援センター別棟への入居許可を通じた支援を受けております。
IT人材育成事業では、これからITを自分の仕事としたいと考える方に対して、リモートでのメンタリング(助言、指導)を通じて、自己学習による成長を促し、ご本人の適性に応じた具体的なIT業務へのマッチングを行います。
詳しくはプロジェクトのページをご覧下さい。本プロジェクトは人材育成を主眼として、短期のものではなく、じっくり時間を掛けた取り組みとする所存です。
IT産業はこの25年の急速なインターネット普及に伴い、裾野が広い巨大産業となりました。Web技術は今や生活の至る所で活用され、私たちの文化、生活を豊かなものとしています。しかし、その一方でIT企業は東京をはじめとする大都市に一極集中しているのが現状です。
IT業界は決して敷居の高いところではありません。継続的な学習への意思があって、パソコン(PC)が一つあれば自己学習を行うことで必ず何らかの仕事を得ることが可能です。そして、インターネットにより場所に縛られず働くことも可能な職種でもあります。私は、ITの仕事はこれからの時代、大切な家族、慣れ親しんだ地元コミュニティーから離れることなく働ける職業の一つでもあると考えています。ITの仕事の面白さと将来性を伝え、人材を育成することで私がかって学生時代にこの地で受けたご恩返しができればと思います。
もっとも、些かの経験はございますが、庄内の地域社会にとって私は新参者であり、不勉強な点もあろうかと存じます。その際にはぜひご指導くださいますようお願い申し上げます。
最後に、当社設立のきっかけとして「鶴岡サイエンスパークに本格的なITの会社を作れないだろうか?」と、私への後押しをして下さいました、慶應先端生命研の冨田所長、株式会社野村総合研究所の此本社長に厚く御礼申し上げます。
敬具
令和5年2月23日
株式会社トポス
代表取締役社長 櫻田剛史
庄内地域社会の皆様